共通ケース:リーフ商事の卓上ライト
架空の卸売業リーフ商事が、卓上ライトを100個、1個6,000円で仕入れました。60個を1個10,000円で掛け販売し、その後5個の返品を受けました。返品は良品として同じ原価で在庫へ戻します。この単元では消費税・送料・その他の費用を省略します。
顧客との契約では、引渡し時に支配が移転し、返品は金額が確定したものと仮定します。実務の収益認識では契約条件や返品権の見積りなどの判断が別途必要です。注文を登録しただけで売上や現金が増えるわけではありません。
| 出来事 | 数量への影響 | 会計上の主な動き |
|---|---|---|
| 100個を仕入れ | 在庫+100個 | 商品60万円/買掛金60万円 |
| 60個を引渡し | 在庫−60個 | 売掛金60万円/売上60万円、売上原価36万円/商品36万円 |
| 5個を返品受入れ | 在庫+5個 | 売上の減額5万円、売掛金の減額5万円。商品3万円を戻し原価を減額 |
| 債権55万円を回収 | 数量は変化なし | 預金55万円/売掛金55万円 |
同じ取引番号で照合する
最終在庫は100−60+5=45個、在庫金額は27万円です。純売上は55万円、売上原価は33万円、売上総利益は22万円になります。販売管理の数量・請求明細と、在庫台帳・会計の残高を同じ取引番号で照合します。
請求書は取引をまとめて請求するための書類です。請求締め、売上認識、出荷、入金が同じ日とは限りません。分納・前受金・返品が発生したときも、元の注文や明細との対応を残します。
例外も履歴に残す
返品で元取引を消すと、当初の販売と訂正の経緯が分からなくなります。元明細を参照する返品明細を追加し、数量・金額・理由・承認を記録します。返品処理後・入金前には45個・27万円・売掛金55万円がそれぞれ一致することを確かめます。55万円を全額回収した後の売掛金は0円です。