掛売りの一般的な流れは、与信確認、受注、在庫引当、出荷・納品、必要な検収、請求、入金確認・消込です。業務の完了と会計上の認識を対応づけますが、すべてが一つの同じ日になるとは限りません。
新規顧客では取引条件と信用状況を確認し、掛売りの与信限度額を決めます。受注時は納期・数量・価格を確認し、売掛金等の残高と受注残を合わせて限度額を確認します。商品を引き当て、受注番号で注文や承諾の記録を関連づけます。
倉庫は出荷指示に基づいて商品を準備し、運送・納品を手配します。取引先は数量や品質を確認します。受領・検収の証拠は紙に限らず電子データも使います。出荷、引渡し、検収のどの事実が支配移転を示すかは、契約と適用基準に基づいて判断します。
ここでは、税抜売価1万円・原価6000円の商品が顧客へ移転し、標準税率10%の税抜経理で計上する例を考えます。売上の仕訳は、借方:売掛金1万1000円/貸方:売上1万円、仮受消費税等1000円です。売上原価は、借方:売上原価6000円/貸方:商品6000円です。
請求書は都度または締め日ごとに作成し、受注・納品の明細と照合できるようにします。適格請求書の必要事項、税率ごとの区分、税額の端数処理等を確認します。請求書を出した日だけで売上計上日を決めず、電子取引の原データも保存します。
普通預金へ1万1000円の着金を確認したら、借方:普通預金1万1000円/貸方:売掛金1万1000円です。どの請求分への支払かを明細で照合し、差額、前受、手数料、重複入金等を調べて消し込みます。