企業の基幹業務システムは、購買、生産、販売、在庫、人事、会計などが連携して成り立ちます。統合業務パッケージ(ERP)はこれらの共通情報を利用し、部門間の二重入力や不整合を減らします。S/4HANA Cloudなどの製品や複数の専門サービスを組み合わせる構成があり、単一製品や一つの物理データベースに限りません。
購買は発注・受入れ・仕入先請求を扱い、生産は部品表・工程・製造進捗を、在庫は品目ごとの入出庫数量と評価を管理します。販売は受注、引当、出荷・納品、請求を扱います。各業務で起きた出来事のうち、会計基準上認識するものが会計データになります。
債権管理は顧客別の売掛金・入金・消込、債務管理は仕入先別の買掛金・支払・消込を担当します。固定資産管理は取得・移動・除却・償却を、資金管理は口座残高・借入・入出金予定等を扱います。
総勘定元帳はこれらの結果と決算整理を集計し、残高試算表や財務諸表を作成します。管理会計は部門・製品等の実績と予算を分析し、連結会計はグループの情報を集めて修正・消去します。人事・給与の計算結果も給与費用や債務等として会計へつながります。
システムをつなぐときは、会社・取引先・品目・勘定科目・税区分等の意味をそろえます。業務日と会計日、番号体系、締め状態、責任部門を定め、どのデータが財務諸表へ反映されたかを追跡できるようにします。