かんばん方式では、後工程が必要な部品を前工程から引き取り、前工程は引き取られた分を補充します。予定量を前工程から次々に送り出すだけの流れと違い、実際の消費を補充の合図にします。かんばんは在庫を見える化する札だけでなく、引取りや生産を指示する情報です。
例として、組立工程が台座10個入りの箱を1箱使ったら、対応するかんばんを戻し、前工程が10個を補充します。生産指示かんばんは何をいくつ作るか、引取りかんばんは何をどこから運ぶかを伝える役割を持ちます。実際の方式や札の種類は運用に応じて設計します。
かんばんには品目、収容数、供給元、供給先、識別番号などを対応付けます。仕掛品を無制限に増やさないよう、循環する枚数と容器の数量を管理します。紛失時の再発行や電子かんばんの通信再送で、同じ補充指示を二重に出さない仕組みも必要です。
ジャスト・イン・タイムは、必要なものを必要な時に必要な量だけ供給する考え方です。かんばんはそれを支える手段の一つで、札や画面を導入するだけで成立するものではありません。安定した品質、短い補充時間、整った作業手順、異常への対応が必要です。