総平均法は、対象期間の期首在庫と仕入等をまとめ、平均単価を求める方法です。基本式は「平均単価=(期首在庫金額+期間中受入金額)÷(期首在庫数量+期間中受入数量)」です。この単価を期間中の払出数量と期末数量へ配分します。
例えば、3月末に20個・単価300円の在庫があり、4月に50個を280円、60個を320円で仕入れたとします。受入れに使える数量は20+50+60=130個、金額は6,000+14,000+19,200=39,200円です。期間中に80個を販売し、50個が残ったとします。
平均単価は39,200÷130=301.538461…円です。途中の計算では丸めず、金額を最後に小数第2位へ四捨五入すると、払出原価は80×39,200÷130=24,123.08円、期末在庫は50×39,200÷130=15,076.92円です。合計は39,200円となります。これは計算を示すための小数表示であり、実際の帳簿の通貨単位と残差処理は社内方針を定めます。
期間終了まで最終の平均単価が決まらないため、日々の粗利には前月原価や標準・見込原価等を暫定利用し、締め後に確定原価と調整する方法があります。暫定値と確定値を区別し、仕入価格の変動が大きい場合は分析への影響も確認します。