A事業部は利益1億円・総資産5億円、B事業部は利益2億円・総資産20億円とします。この簡略例のROAはAが20%、Bが10%です。利益額はBの方が大きい一方、使用資産当たりの利益はAの方が高いと分かります。
利益÷総資産=(利益÷売上高)×(売上高÷総資産)と分解できます。左側はROA、右側の前半は売上高利益率、後半は総資産回転率です。期間と利益の定義をそろえれば、計算結果は一致します。
例えば利益率5%・回転率4回ならROAは20%です。利益率を高める方法と、同じ資産からより多くの売上を生む方法を分けて考えられます。ただし在庫や設備を減らすだけで品質・供給能力を損なわないかも確認します。
比率だけで事業の価値や担当者の努力を決めません。投資段階、管理可能な資産、リスク、資本コストが違えば必要な収益率も違います。規模と利益額、長期成長、現金の指標を併用します。