LESSON 20 / 53

第2節 貸借対照表と損益計算書の読み方

安全性と効率性を分析する

読了目安 約2分第2章
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安全性を見る基本指標に、流動比率、自己資本比率、固定比率、固定長期適合率があります。どの科目を含めるかは資料の定義を確認し、以下では同じ定義で期間比較します。

流動比率=流動資産÷流動負債×100です。流動資産200万円、流動負債100万円なら200%ですが、在庫が売れず売掛金も回収困難なら、期日の支払に使える現金が不足することがあります。100%という一つの数値で資金繰りを断定しません。

自己資本比率=自己資本÷総資産×100です。自己資本が損失を吸収する余地を考える指標ですが、必要な水準は事業やリスクによります。連結での自己資本は純資産から非支配株主持分等を除いて定義するので、資料間の比較では範囲を確認します。

固定比率=固定資産÷自己資本×100です。固定長期適合率=固定資産÷(自己資本+固定負債)×100とは別の指標です。固定資産120万円、自己資本100万円、固定負債50万円なら、固定比率120%、固定長期適合率80%になります。

効率性には売上債権回転期間=平均売上債権÷月平均売上高、棚卸資産回転期間=平均棚卸資産÷月平均売上原価などがあります。期間の長期化を見つけたら、決済条件、季節性、在庫政策、回収遅延等の原因を調べます。短いことだけを優先して欠品や顧客との取引を損なわないようにします。

このレッスンの用語

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売上債権回転期間

通常、平均の売上債権残高を月平均売上高で割り、月数で示す指標です。売掛金等がどれくらいの期間で回収されるかを見る目安になります。決済条件、季節性、税の含み方、回収遅延などを確認し、長い理由を一律に商品力の低下と断定しません。

棚卸資産回転期間

平均棚卸資産を月平均売上原価で割った月数などで、在庫の回転を見る指標です。長期化は資金の滞留・保管費・陳腐化の兆候になり得ますが、季節性、安全在庫、調達リスク等も考え、長いことだけで管理不良と断定しません。

総資本

資金調達側から見た負債と純資産の合計で、総資産と等しい額です。自己資本や株主資本だけのことではありません。指標の定義や、単体・連結の範囲を確認します。

総資本回転期間

平均総資産を月平均売上高で割った月数などで、資産規模と売上の関係を示す指標です。総資産回転率は年間売上高÷平均総資産で、同じ定義なら12÷回転期間(月)となります。すべての資産が実際にその期間で現金化することを示すものではありません。

固定比率と固定長期適合率

固定比率は固定資産÷自己資本×100です。固定資産を(自己資本+固定負債)で割ったものは固定長期適合率という別の指標です。設備の大きい事業でも、同じ指標名のまま分母を変えず、算式と資金調達の構成を明示します。

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改訂版 基準日 2026.10.31

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